一歩進むには、自分の言い訳を言い換えることが必要
やりたい事があるなら、手帳でもノートでも書くことが大切だと私は思っている。さらに、口に出して誰かに話すのも、良いと思う。
実際にやりたいことを口に出した時、「でも、忙しい」「子供が大きくなったら」「これとあの資格をとったら」なんて風に「言い訳」をしてしまう人を、これまでの間、多く見てきた。幼稚園の集まりなどで、私も口にしていたように思う。当時のことを振り返ると、実際には変わりたくない、という気持ちもあったと感じている。その後、言い訳をしている間は、やはり変われない、と実感した。
言い訳を言い換えることができたら、自分を変えていくきっかけになる。言い換えるには、でてきた言い訳がどういう気持ちから出てきているのかを知るのが大切だ。
言い訳という言葉のイメージは良くないかもしれないが、私は「罪悪感を減らすために言っている」「分析」や「理由」だと考えている。それを全て否定するのは、罪悪感が溜まり、しんどいのではないかと思う。だから、元の言い訳をしてはいけないと否定するのではなく、減らす、言い換えるをお勧めしたい。
ビジネスにおいてある言い訳には3タイプあると思う。
- 自己肯定感が低いタイプ
- 安定感重視タイプ
- 承認欲求タイプ
自己肯定感が低いタイプ
自分への評価が低いために、できていないことが多いと感じ、その理由を探してしまう人。しなくてよい言い訳が多いタイプ。こんな方は、自分が今「やっていること」「できていること」を正確に把握することが大切だ。普段から、こんなことができている、と自分で自分を評価する。言い訳が自分自身に対して、他人に対して必要なくなる。
安定感重視タイプ
リスクを恐れて、行動できないことに対して、殊更言い訳してしまう人。こんな方は、本当に自分が求めていることを把握するのが大切だ。リスクがあるから進まない、というのも当たり前の選択なのだ。にもかかわらず、言い訳してしまう、というのは、その進まない事へ罪悪感があるということ。自分が求めていることが、その道ではないと判れば、罪悪感を持つことはないはずだ。
承認欲求タイプ
実際に行っていなくても、自分は考えている、知っていると伝えたい人。こんな方は、自分自身が何を認めて欲しいと思っているのか、を知るのが大切。その上で表現方法を変えると、言い訳のようには聞こえなくなる。
言い訳は、罪悪感を薄めるための、自己分析や理由のこと。すべてが悪いわけではない。でも一歩進みたい、と思っている時には、言い訳が障害物になってしまう。減らす、言い換える、で一歩進むきっかけにしよう。
4月から始まる5ヶ月トレーニングでは、1歩前に進む力の回で言い訳を自分の中で言い換える癖がつく話とワークをします。